共 鳴

Step 1

まず鼻歌をイメージして下さい。鼻先で少しビビッと来る様な響きを感じられると思います。もし感じられないのならば椅子に座って前かがみになって鼻呼吸をして下さい。そしてその呼吸に合わせてハミングをしてくみて下さい。太い響きを感じられるはずです。その響きをしっかり認識しながら、鼻腔を響かせる事を意識して深く響く様に広げていきます。また前歯を響かせたり、眉間や額、鼻根、頭のてっぺんまでと光をあてたスポットライトを動かす様なイメージで響きのポイントを動かしていきます。

ハミング


Step 2

喉の開閉をしていくにも、言葉ををハッキリと伝えていく為の滑舌にも舌の根っこ『舌根』をうまくコントロールしていくというのは不可欠な条件です。我々が普段使っている日本語では、英語や中国語ほど舌を使う言語ではありません。なのでより意識して舌をトレーニングして筋肉をほぐしていく必要があります。胸骨甲状筋や甲状舌骨筋など、なかなか普段では聞きなれない筋肉を活かして、和らいかい舌を手に入れることによって器官内のスペースをうまく作り出し響きの良い共鳴を生み出すことが出来ます。

舌根


Step 3

喉の開閉を円滑に行う為には舌根の柔らかさもだが、喉頭(こうとう)に関わる筋肉、喉頭筋を鍛えていく必要があります。喉頭筋には外喉頭筋(喉頭を上下に引っ張ったり開いたりする筋肉)と内喉頭筋(声帯にまつわる筋肉)の2種類がある。喉頭筋を上手く使い、喉仏を下に下げる筋肉で舌を下に下げると(あくび手前の状態)、喉が開かれて、おのずと喉の器官に空間が生まれてくるのでそのスペースで共鳴しやすくなります。まずは胸を響かせる低音のチェストボイス『ホ』の音から練習をはじめる。また喉を開いた状態のまま、腹式呼吸をしっかりと意識した口パクや、課題曲を低音で歌うなど、喉を開いた状態のまま腹式呼吸に乗せて胸を共鳴させて歌う練習で筋肉を作っていきましょう。

喉の開閉 (ロングトーン)